最終更新日 2009年03月 22日(日曜日) 17:40
カテゴリ : ディレクター's Hack
Webサイトを作ることで飯を食う世界において、「先行者利益」はもう成り立たない、と思う。当然、「知っているから、できるから、この会社に頼もう」という動機はある。でも、その「知っている」「できる」の中身が、目に見えない「何か」(たとえば技術的なテクニックで、それは画面上ですごくファンシーに動くからきっとそれは高くて、作れる人は少ないんだろう、と思わせる何か)ではなく、Web以外のものを発注するときとなんら変わらない視点で判断されるように、変わってきた。とはいえ、その判断基準が妥当かどうか分からない。そこで登場したのが、魅惑の「コンサルティング」。
私が見てきたWeb制作のコンサルは「何を目的に」しているのか、不明なものばかり。(わが社でもやってますよ、コンサル。だから、決してNOといっているわけではないんですw。)
コンサルを頼むときは、その範囲と、その後の流れを明確にしてくれるものを選んでください。
コンサルの範囲。分かり易いのはSEOコンサルではないでしょうか。サーチエンジンで常に上位に表示されるようになる。そのためのノウハウを教えてくれるでしょうし、良質のコンサルサービスであれば、明確に作業内容と結果を教えてくれると思います。ただ、知りたいことの多くは範囲が明らかでない部分で、求められることのほとんどが、その範囲のコンサルティングな気がします。だから、「どの範囲」のコンサルティングで、それによって「何が」明らかになるのか=アウトプットは何か、を明確にしているサービスを選ぶことをおすすめします。
アウトプットがないコンサルは最悪ですが、アウトプットが次段階のインプットになるという考えがないアウトプットは、お役目半減以下です。それは、ただのレポートにすぎない。「ありがとうございます、いっぱいいろんなことが分かりました!」でミッション完了です。何度繰り返しても、それではサイトは良くなりません。
コンサルを受けた結果となるアウトプットは、サービスを提供した会社のノウハウが記録されているものではなく、コンサルの結果生み出された、発注者の意見、制約条件を含んだもので、それらを聞き出す力がコンサルサービスには必要だと考えます。
そして一番重要なのが、そのアウトプットが実制作のインプットになり得る物かどうかということ。それをみて、製作会社が何をすべきか、優先順位が理解できることが大事です。実際には、構築環境、予算、スケジュールなどの条件があり、全てを実行するわけにはいかないでしょう。ただ、優先順位と方向性が明らかになっていれば、制作段階へのいいインプットになり、段階を経たサイトの改善にやっと繋がるのだと思います。
ここまで、コンサルについて展開してきましたが、私は実は、お客さんが知りたいこと、知る必要があるものは別にあるんじゃないかなと思っていて、それがメインテーマ「プロジェクトマネジメント」では、と思っています。
上に述べたいわゆる「コンサル」は範囲も広くて話もデカイ未知のセカイ的なイメージですが、次のような事象に一つ一つ応えていくことも、コンサルティングのひとつだと考えます。
「実際に今から作られるWebサイトはどんなもので、どういうふうに作られるのだろう」「品質はどうなんだ」「コストはどうなんだ」「誰がどう決めるんだ」
コンテンツの話をする前に、設計の話をする前にまず、きちんとプロジェクトを計画すること。そして、マネジメントすること。これもひとつのサービスです。これができている制作会社は数少なく、それが自分たちにとって必要なことだと気が付いているお客さんもまた、少ないのではないでしょうか。
冒頭に述べた「Web以外のものを発注するときとなんら変わらない視点」そのひとつの判断基準が「プロジェクトマネジメント」ではないだろうか、と思い、その基準作りに今精を出しています。
2009年03月 22日(日曜日) 15:50
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