フラットファイルCMSとは、データの保存にデータベースを使用せず、コンテンツなどのデータは全てテキストファイルとしてサーバ内に設置されるタイプのCMSです。このサイトもフラットファイルCMSで管理されています。
なぜフラットファイルCMS?
CMSはいろんなプロダクトがありますね。私自身も、WordPress, Movable Type, Power CMS, a-blog CMS などオープンソースやライセンス物を始め、スクラッチでの構築も多数携わってきました。
プロジェクトの目的に大きく左右されますが、純粋に「コンテンツ」に焦点を絞った場合、その保存形式としてデータベースという形が合っていない、というのがフラットファイルを選ぶ単純な理由です。
サイトを運用するにつれ積み重なったコンテンツは、サイトのオーナー(企業など事業主)にとっての資産。コンテンツというのは基本的に文章。過去に何を書いたのか読み返したい、またはWebに掲載したものを別の媒体に流用しよう、など気軽に文章として振り返れる形が保存形式としては合っています。
サイトを引っ越すときも、データベースからデータを取り出すことはできます。でもそれを普通にテキスト文章として気軽に読むことはできません。そこで、これまでに積み上げた資産をゼロにしてしまうケースも多々あると思います。それはとてももったいないこと。
フラットファイルCMSの場合、サーバ内に投稿したコンテンツが(多くの場合).md
ファイル(マークダウンファイル)として1記事1ファイルとして保存されます。それらはFTPで接続してサーバからダウンロードし、テキストエディタで読んだり書いたりできます。データベースという目に見えないものから、単純に目に見えて解りやすいものになります。この点が、フラットファイルの大きな利点だと感じます。
もちろん、データベースに適したサイトとフラットファイルで大丈夫なサイトとあります。「コンテンツ中心」なニュース系・おしらせ系・ブログを構築をする際は、1つの選択肢になるのではないでしょうか。